すっかりあたしのテンションは上がり気味で


彼がいることなんか気づかずに

思いっきりドアを開けた。



バターンッ!!




あけたと同時に、そこにあった石ころにつまづく自分。


だんだんと目の前の景色が下がってく。

あれ?



じゃなくて、自分が下に下がっていった・・


そのまま・・

顔面から地面へ・・・。




もちろん、鼻の頭をカスッて・・


デコがギンギンする・・・


「った・・・・」



せっかくおしゃれしたのに、こんな・・・


馬鹿みたいな顔してる自分が馬鹿みたいだった。


いや、馬鹿なんだけどね・・・。




好きな人に正直になれない馬鹿なんだけどね・・・。



好きっていえない馬鹿なんだけどね?


馬鹿だよ?




馬鹿。



思えば思うほどむなしくなって前がぼやける。



気づけば、涙が出ててそのまま立ち上がった。