啓side


…………………………。
ありえん。
寝てるし。
誘っといて寝てるし。

俺ね、一応今まで我慢してたわけよ。
菜々今までどれだけ触れたいと思ったか。
その度に幾度となく我慢してたんだよ。

拒絶されたら、とか、泣かせたら…とか色々俺なりに考えたわけ。

………………。
未成年者と同居。
しかも教員と生徒。
バレたら一発でクビだな。

でも、この生活をやめるつもりは微塵もない。

菜々のそばにいたいからね。

こんなに人を好きになったのは正直初めてだから。

年がいもなく7歳も年下に恋をして、俺は毎日菜々のことを考えてはドキドキしているんだ。

大切にしたいと思いすぎてたまに傷つける。

今日だって、まさか菜々の口から
『啓がほしい』
なんて言われると思ってなかった。

とまらなかった。

菜々が恥ずかしがってるのは分かってたけど…
それ以上に俺の理性がもたなかったわけ。


あーぁ、この調子だとしばらくおあずけか?

どこまで菜々のペースにのまれてんだよ俺!