「おはよう」

今日もそう言われるだけだと思ってた

でも、


「……ねぇ、 猫、好き?」



まさかあの女から話しかけられるとは思わなかったから、マヌケな顔で数秒停止。


「え、もしかして嫌いだった?」


返事をしないから、そう勘違いした女は、バツが悪そうに眉を下げて申し訳なさそうにしている



俺は正直言って



猫は


















大好きだ。








でも、見た目とのギャップが激しすぎるって言われてから、なかなか言わないようにしてる


あー…でも。


こいつには言ってもいいか








「あほ。好きだよ。大好きに決まってんだろーが。」