『どうやったら、
そうちゃんを振り向かせれるかな?』
俺が朝教室に入って不意に聞こえてきた言葉。
どうせ春だろうと、春の方へ顔を向けると
ヒソヒソと話しているつもりなのか
木村の耳にに目一杯顔を近づけているのが
目に入った
、、、そんな春も可愛いと思ってしまう
「だめだ、だめだ」
一人で邪念を取り払っていると
ふと木村と目があった
木村は俺達の関係を知っている
すると木村は俺に話を振ってきた
だけど俺は春と距離を置く方法が
冷たく接することしか思い浮かばなくて
『俺は大人、お前は子供』
こんな言葉を口走ってしまった
春が嫌いな言葉だと知って
もちろん春はすごく悲しそうな顔をして
教室を出ていってしまった
「俺はどうすればいいんだよ、、、」
春のことは大事だ
だけど、これが好きという感情なのかは
分からない
分かりたくない
だって、幼なじみの前に
俺は教師。春は生徒。