失恋確定の恋

2人ともなにも喋らずに

ただ、歩いていた。

「……け……い…」

私が渓に喋りかけようとしたとき、

渓が足を止めた。

渓が見つめる先には、渓のお兄さんと

お嫁さんがいた。