ぼけーと、外を見てみる。

まだ5月の始め。

桜もまだ少し残っている。

「恋さん!」
「授業も聞かずに外を向いているなんて、たいした度胸ね」
「この問題、解いてみなさい」


先生に当てられてしまった。

まぁ、こんなの楽勝だけどね♪

「因みに、これはR大学の入試だ♪」

カリカリと黒板に現代文を書いていく

「せんせ〜、むずかしすぎだよ〜」

「神崎さん、解けないんだったら…」

「解けました」

「……ぜ、全部合ってる…」

「「すげ〜」」

私は席に戻る。

「恋、さっすが♪♪」

「これぐらい…解かないとね…」