叶芽は走るのを止めた。


私が連れてこられたのは、この前行った海。


「冠那、ここに座ろう…」


私たちはこの前座った場所に腰をおろした。


「冠那さ、風斗の事だろ?」


急に言われて意味がわからなかった。


「え?」


「だから、お前が元気ない理由…」