「ここに座ろうか。」


叶芽がそう言い、私たちは腰をおろした。


「で。風斗、なんかあったんだろ?幼馴染なんだから、遠慮する事ないぞ?」


すると風斗はさっきまで下げていた顔を上げこう言った。


「いずれ…分かる…」


それだけ言うと、寂しげに微笑んだ。


「なんだよ!じれったいな~」


叶芽は元気な声でそう言った。