「それがきいて下さいよ、あの泉琳透なんですよ!」
机をばんっと叩いていうと、藍さんがふいっと視線をそらした。
「・・・おれ、いっちゃ悪いけど、
琳透、絶対体実にはならないだろうなって思った」
・・・?
どういう意味ですかね?
確かにあいつは最低男ですけど・・・?
はてな顔の私に、真理さんがちらっと、藍さんの方を見やると、
「行こうか」
そう言って、腕をとられた。
へっ?
慌てて廊下に連れ出された私に、真理さんは急に真面目な顔になって、
「・・・藍の前ではさすがに言わなかったけど。
・・・泉琳透には、気をつけた方がいい。
・・・何を始めるか、分からないから」
・・・・!?


