「裏切りはひどいですよっ!?」

「・・・何の話・・・?」


私たちがわいぎゃいしていると、


「・・・あ、」


入り口の方で声がした。


はっとしてみると、そこには、あの最低男とは正反対なとっても良い人が!


・・・名前は、えっと。たしか・・・


「か、か、かげ・・・かげかげ・・・・」


「影谷 藍だ。


・・・名前覚えにくいなら藍でいいぞ・・・?」



うわぁ!


やっぱり良い人!


「よろしくお願いします、藍さん!」


「・・・あ、『さん』がつくのか・・・」


何故だか藍さんはメガネをおさえると、がっくしと肩を落とした。


・・・・?


なんででしょ?