「はいー?
美由だよ、沙林さん推薦したの?」
にっこり、とグロスをぬられた唇がつりあがる。
「あ・・・」
私はおもわず、固まった。
この人、この前輝井 真理さんをいじめてた人・・・?
あれ、でも同じクラスだったっけ?
確か入学式のときにはいなかったはず・・・。
私と泉 琳透が言い争いしたことも、この人知らないみたいだったし。
・・・じゃあ、なんでこの人がここに・・・?
私がおもわず首をかしげると、その人はフンと鼻で笑うように言った。
「同じクラスにいて、美由に気づかないなんてすごいねー?
いつ気づくかなぁって、ずっと思ってたけどさぁ。
まさかここまで鈍感とはねー」
そのバカにするような声に、私は思わずびくっとする。
私の前では、琉衣の眉がぴくぴく動いていた。
勝ち誇ったように、その美由とかいう人は言う。


