大っきらい。の反対。~上手く言えないよ~


ー☆ー

・・・そして、現在にいたります。


「・・・なにこいつ」

いきなりの私の登場に、周りの女子もぽかーん・・・。

真ん中の女の子もぽかーん・・・。

そして私も、ひじょーにあせってます、はい!

どどどどうしよう、ノリであんなこと言ってとびだしてきちゃったけど!

改めて考えると、この人たちに言い返す能力は私にないっ!

「はは、あはははは・・・」

とりあえず笑ってごまかしていると、「あれぇ?」

一人の女子が、私をみて首をかしげた。

くるくるの茶色にそめてる巻き毛に、ぱっちりした目。

メイクも決まってるし、スタイルもいい、可愛い子。

・・・だからって一人をよってたかっていじめるなんて、ひどいですっ。

私がその人をすっとみつめると、あろうことかその子の口からでてきた言葉は、

「こいつ、泉君にこびってるやつじゃん!」

・・・はいいいいいい?

なんだかききずてならない言葉だった。