「ベッド行かなくていい?」
「うん、大丈夫」
ん-、大丈夫かな?
顔赤いけど...。
それは多分熱のせい。
「あの...ごめんね?」
「ぇ、何が?」
急に美羽が謝った。
「何も準備できなくて...。来るってわかってたら...もっと、何かできたのに」
「全然いいし! 病人なんだから、何もしなくていいよ」
「ぁ、うん...」
そう言って俯いてしまった美羽。
ん-、そんなこと言われてもなぁ。
「じゃぁ...ギュッて、して?」
「ぇッ...?」
驚いて顔をあげる美羽。
「ほら、早く」
俺は両手を広げた。
美羽は少し戸惑ってる様子。
「早くしないと帰るよ?」

