...告白は何回されても答えは同じ。
「ごめ━━」
「━━っ美羽!」
“ごめん”と断ろうとしたら、そんな声が聞こえた。
少し場所を動くと、そこには“しまった”と顔をした七村がいた。
「ぁ-、ごめん。見るつもりゎなかったんだ。お昼食べようとしたら...ね、聞こえちゃって...。」
バツの悪そうな顔をして目線を逸らす七村。
ってか、“美羽”って...
「...美羽、走ってっちゃった...」
「っ!!」
七村は屋上の扉の方を指差して言った。
ヤバッ。
アイツ絶対勘違いする━━っ!!
俺は伊藤?か誰かわかんナィ女に『ごめん、彼女いるから』とだけ言って走り出した。