当たり前と言うように話すセーラ。

「マーリは、私のものでしょう?」

その言葉に、私はセーラの肩をつかんでいた。

「何が私のものよ!」

手すりの上に、セーラの躰を乗せた。

「あんたのせいで友達ができない!

あんたのせいで誰も話しかけてくれない!

あんたのせいで誰も寄ってくれない!」

もう、止まらなかった。

セーラが憎い。

憎くて、仕方がない。

その思いが、私の中で渦巻く。

「私はあんたのものじゃない!」