色素の薄い、パーマがかかった茶色のセミロング。

同じく色素の薄い、白い肌。

猫のような大きな目。

白い肌によく映える、真っ赤な唇。

……セーラに、よく似ていた。

ゾッとするほどに。

「何かお探しですか?」

店員の声に、ハッとなった。

「――あ、あの…」

突然声をかけられ、戸惑いながらも私は、
「あの人形を…ください」

セーラによく似たその人形を指差したのだった。


何故買ってしまったのか、わからなかった。

「本当に、できてる…」