「え?」

「そんなわけないじゃないですか!」

私は思わず叫んだ。

一瞬驚いた美麗社長だったが、すぐにいつものような冷静さを見せた。


「・・・まぁ、いいわ。

これで、私も思う存分、彼をモノにする事が出来るってもんよ。

彼がダメでも、貴女には、社長がいるしね?」


「…社長ですか?」

「…いえ、こちらの話し。

では、契約の話しを進めましょうか?」


納得したのか、話しを進め始めた美麗社長。

契約はスムーズに進み、二時間後には、すべてが終了した。



「今後の事は、専務代理が仕事を進めると思いますので」

「わかったわ」


…書類を手に、私は会社を後にした。