次の日の放課後、晴香との約束を思い出した。

「晴香ー?今日見に行くの?噂のカレを!」

「うんー!実桜!ついてきてねぇ!」

「はいはい」

学校を出て着いたところは流星高校。

晴香の好きな人を校門で待つことにした。

そういえば、昨日の男、流星高校だったな…と昨日のことを思い出して思い出して晴香に

「そうそう!昨日最悪なことがあったの!」

「最悪なことって?犬のウンチ踏んじゃった~とか?」

「そんなことじゃなく!」

「えぇ~?何なに?」

「ココの学校のね、男子にねパンツ見られ「キャアア!来たぁ!あの人!」

私の話をかき消すような晴香の声。そのほうを見ると

「ギャアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」

晴香の視線の先には、昨日の変態男!

私の叫び声を無視して晴香が私を引っ張る。

にっこり笑顔で晴香は変態男に

「はーやーてー君っ!こんにちわぁ」
変態男は一瞬止まって
「んだ、池田か、何か用?」

「えぇっと、あっこの子親友の実桜!佐伯実桜!」

「オウェェ!?なんであたし!?」

変態男はクスっと笑い

「お前ら見つかったら怒られっぞ」

私は晴香の手を握って

「帰ろ!晴香!」

「えぇ~!颯くぅ~ん!」

反対側を向いて歩きだそうとした時、
私の手にノートの切れ端ぐらいの紙が添えられた。

「今日メールしろよ」

私にしか聞こえないくらいの小声で変態男はそういった。

え?なんで私?そんな風に考えていたら晴香が

「ど~したの?見つかっちゃいけないから帰るんでしょ?」

「あっ、うん」

私はメールアドレスの書かれた紙をポケットにとっさにしまった。

少し歩いたところの公園で少し話すことにした。

「あ~失敗、てかメアド聞くの忘れてたー!」

晴香の一言にビクッとした。

そんな私の様子に目もくれず、晴香は続ける。

「明日はバイト先に行ってみちゃおー!」