学校の角のコンビニへ行って

スイーツコーナーをニヤニヤしながら眺める私。

店員もあやしげに思ってるのかチラチラこっちを見てくる。

恥ずかしくなって棚からシュークリームを一つ取ってレジへ向かう。

お釣りをもらう時焦って、お釣りがチャリンチャリーン。

やば!恥ずかしいぃぃ!

慌ててお釣りを拾おうとしゃがもうとした時…。

ドッテーン!足元に落ちてた一円玉に気付かずにこけた…。

なんて最悪な日なのー!

立ち上がろうとした時、

「イチゴパンツ…か」

なんて声が後ろから

「キャアアアアア!!」

私の叫び声が店内をこだまする。

振りかえると同い年ぐらいの
こげ茶の髪、深いアーモンドアイの二重の目、見上げるほどの身長…。

イ、イケメン…
じゃなくてなんなのコイツ!

「イケメン…じゃなくてなんなのコイツ!って思ったろ?」

「え゛!?私声に出してた!?」

「いや、顔に書いてある」

「…!なんなんですか!」

「え?俺?流星高校1年の白石颯っつーもんですけど」

「え!?じゃなくて!私のパンツ見た!?見たんでしょ!?」

「あ、やべバイト遅れる、じゃーね」

「ちょっと!ちょっと待っててば!」
私の話に耳を傾けることなくはやてっつー男はドアを開ける

思い出したかのように振り返ると一言
「イチゴパンツ、ごちそうさま」

なんて言って店を出て行った。