途端に闇の中にいることが怖くなった。
得体の知れない何かが襲ってくる気がして、響子はその場を駆け出した。
息が詰まりそうになっても、立ち止まることが出来なかった。
もしも、うしろを振り向いたら、暗闇から伸びてくる無数の手に、捕まれるような気がしていた。
緩い下り坂で躓き、響子はアスファルトに両手をついて転がった。
擦りむいたせいで、手のひらがヒリヒリした。
泣きながら手探りでぬいぐるみを抱き寄せ、響子はその場に蹲った。
「お母さん!!」
響子は何度も叫んだ。
お化けたちに取り囲まれている幻覚に襲われて、動けなくなっていた。
得体の知れない何かが襲ってくる気がして、響子はその場を駆け出した。
息が詰まりそうになっても、立ち止まることが出来なかった。
もしも、うしろを振り向いたら、暗闇から伸びてくる無数の手に、捕まれるような気がしていた。
緩い下り坂で躓き、響子はアスファルトに両手をついて転がった。
擦りむいたせいで、手のひらがヒリヒリした。
泣きながら手探りでぬいぐるみを抱き寄せ、響子はその場に蹲った。
「お母さん!!」
響子は何度も叫んだ。
お化けたちに取り囲まれている幻覚に襲われて、動けなくなっていた。


