この愛に抱かれて

響子は恵美子の妹、利恵を指差して即答した。


この瞬間、春川家が響子を引き取ることが決まった。



春川家には恵美子への見舞金と響子の養育費、合わせて8千万円が支払われた。



また、茂への見舞金として3千万円が牧村家に支払われた。


3千万という額は、茂が入院している父親に毎月仕送りをしていたことを考慮され決められたものだった。



響子の新しい生活が始まった。