この愛に抱かれて

料理屋の2階で、春川家と牧村家による話し合いが行われた。


牧村家の代表は作本明美であった。



互いの主張は平行線をたどり、最終的に響子自身が選択するという結論に至った。


部屋の中央に響子を座らせ、両家が左右に分かれる。


そして店の仲居が響子に、一緒に暮らしたいのはどっちかと尋ねた。


答えは簡単だった。