最初に手を上げた1人目は牧村茂の実の妹、作本明美であった。
明美は茂より三つ年下の28歳で、サラリーマンの夫と2人暮らしだった。
子供はいなかった。
当初、明美は響子の養育に関してまったく無関心であったが、慰謝料のことを知ったあと、扶養の権利を強く主張していた。
次ぎに手を上げた2人目は茂の弟、牧村裕二であった。
裕二は26歳の独身で、高校を卒業した後も定職につかず、アルバイトを転々とする生活を送っていた。
裕二に扶養の能力は無く、誰が見ても金目的であることは明らかだった。
茂たちの父親は病気療養のために5年前から入院生活を送っており、母親はすでに他界していた。
響子の扶養に関しては他にも親戚の中から手が上がったが、あまりにも遠縁過ぎる者ばかりであったため、明美によって一蹴された。
このため、響子の扶養問題は恵美子の両親である春川家と明美の一騎打ちとなった。
明美は茂より三つ年下の28歳で、サラリーマンの夫と2人暮らしだった。
子供はいなかった。
当初、明美は響子の養育に関してまったく無関心であったが、慰謝料のことを知ったあと、扶養の権利を強く主張していた。
次ぎに手を上げた2人目は茂の弟、牧村裕二であった。
裕二は26歳の独身で、高校を卒業した後も定職につかず、アルバイトを転々とする生活を送っていた。
裕二に扶養の能力は無く、誰が見ても金目的であることは明らかだった。
茂たちの父親は病気療養のために5年前から入院生活を送っており、母親はすでに他界していた。
響子の扶養に関しては他にも親戚の中から手が上がったが、あまりにも遠縁過ぎる者ばかりであったため、明美によって一蹴された。
このため、響子の扶養問題は恵美子の両親である春川家と明美の一騎打ちとなった。


