この愛に抱かれて

直樹は別人のように痩せていた。


事故前、80キロ近くあった体重は55キロまで落ちていた。


それは、直樹が自分の罪を重く受け止めていた証でもあった。



服役している間、直樹は罪の償いという問題にずっと悩んでいた。



亡くなった人のために、自分は何をすべきなのか?



答えの出ないまま、悶悶とした日々を送っていたのだった。