食卓を挟んで向き合う私と叔父さん。
ダイニングテーブルの上には、
玉子焼き、焼き魚、筑前煮なんかがきれいに並んでいる。
湯呑みにお茶を注ぎながら、叔父さんが「栞」と視線を向けてくる。


「さっき、どんな夢見てた?」
「え、なんで?」
「いや、なんかさ、嬉しそうな顔してたから」
「……っ!」

私は恥ずかしさで顔がカ~っと熱くなる。

(うう……寝顔見られていたんだ。
しかも寝ながら笑ってるなんて、私ったらスゴいマヌケ)

「……夢なんて……どうだっていいでしょ?」

私はお味噌汁をすすりなが、消え入りそうに答える。