本郷真人31歳。
桜川高等学校2年英語科担当。
言っちゃ悪いが俺はモテる。
モデルの母に俳優の父。
女には一切困らねぇ、むしろ余るくらいだ。
今日は入学式。
「めんどくさい…」
しかも生憎の雨だ。
俺は雨が嫌いだ。
まぁいい、それは置いておこう。
煙草をくわえ校門から体育館までの道のりを歩く。
「しかしよく降る雨だな…」
ぽつりと呟いた声は誰にも届くことなく雨の音に紛れた。
ドンッ
パシャ
「……何すんだよ」
「何って…貴方がぶつかってきたんじゃないですかっ」
歩いていたら生徒にぶつかってしまったらしい。
その生徒は転んで真新しい制服が雨でびしょ濡れになってしまった。
よく見たら胸に新入生用の花がさしてある。
ガキだな 、背は低いし、…胸は合格。
「俺にぶつかってもらえるなんて光栄だぞ、新入生」
「なんですか、その上からの言い方は…っ」
ガキのくせに言葉だけは一丁前だな
よし、決めた
「名前は」
「何で教えなきゃいけないんですか」
「お前に興味があるからだ」
「自分で調べて下さいっ!」
そう言ってガキは赤い傘を握り直し昇降口へ走って行った。
「生意気なやつ…面白ぇ」
決めた、あいつを必ず堕としてやる
これが本郷真人と結城あずさの出会い
桜川高等学校2年英語科担当。
言っちゃ悪いが俺はモテる。
モデルの母に俳優の父。
女には一切困らねぇ、むしろ余るくらいだ。
今日は入学式。
「めんどくさい…」
しかも生憎の雨だ。
俺は雨が嫌いだ。
まぁいい、それは置いておこう。
煙草をくわえ校門から体育館までの道のりを歩く。
「しかしよく降る雨だな…」
ぽつりと呟いた声は誰にも届くことなく雨の音に紛れた。
ドンッ
パシャ
「……何すんだよ」
「何って…貴方がぶつかってきたんじゃないですかっ」
歩いていたら生徒にぶつかってしまったらしい。
その生徒は転んで真新しい制服が雨でびしょ濡れになってしまった。
よく見たら胸に新入生用の花がさしてある。
ガキだな 、背は低いし、…胸は合格。
「俺にぶつかってもらえるなんて光栄だぞ、新入生」
「なんですか、その上からの言い方は…っ」
ガキのくせに言葉だけは一丁前だな
よし、決めた
「名前は」
「何で教えなきゃいけないんですか」
「お前に興味があるからだ」
「自分で調べて下さいっ!」
そう言ってガキは赤い傘を握り直し昇降口へ走って行った。
「生意気なやつ…面白ぇ」
決めた、あいつを必ず堕としてやる
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