「あ、俺の番やんけ!
稲本燿いいます!
関西から来ましたんで、友達は今んとこ‥前にいる侑李だけ!
サッカー部希望やけん
よろしゅーな、たっちゃん!」

「たっちゃんて‥
お前、おもしれー奴だな。気に入った!
燿は特別メニューでしごいてやるよ。笑」

「えぇっそんなぁ!
それはないやろ、たっちゃーん泣」


クラスにどっと笑いが起こる。


やっぱり燿くんて、周りを明るくする力があるよなー‥うん。

コツン


「‥え?」

「何ひとりで頷いてんだよ、キモい。」

「はぁっ!?あんたにキモいなんて言われたかないねっ
さっきの自己紹介だって王子様ぶっちゃってーないわー」


「おい、藍希‥うるせーぞ?」


「ぁ‥たっちゃん‥すいません‥」


「お前までたっちゃん言うか笑つーか仲良いんだなぁお前ら」

「「んなワケありませんっ」」

「ほら笑笑」

「「マネすんなよバーカ!」」

「はいはい、
2人のバカップルぶりはよーわかった。
もう自慢せんでえーで?」

「ちょ!燿くん!
誰がこんなやつと!」

「んとだよ!
コッチから願い下げだ。」

「はぁ?アタシのセリフだよ!」

「あ?んだよ、
つーかお前、もっと女らしくしたら?」

「余計なお世話だっつの!」


「はい、君達、
そろそろやめよーか。」

ニコッ

「‥ハイ、スイマセン」

怖っ!
なに?今のオーラ!

あーもう、
それにしても侑李のやつ
ムカつく!



「今日はこれで帰宅だから。
気をつけて帰れよー」

『さよーならー』


よしっ
侑李なんて置いて、
1人で帰ろーっと