学校に着くと、またいつものように学校
生活が始まった。
休み時間、先生に頼まれて次の授業の準備をしに、理科準備室まで道具を取りにいかなくてはならなくなり、取りに行こうとすると、晃くんが、
「俺も行くよ。1人じゃ大変でしょ?」
と言ってくれたから、2人で行くコトになった。
そして、理科準備室まで着くと、荷物を取ろうと、棚を開けて取ろうとするが、背が足りなくて届かない。
それを見ていた晃くんが、ヒョイと荷物をとって笑顔で渡してくれた。
そんな優しい行動にまた、私の心臓はバクバクと脈打つ。
たったそれだけだけど、私は晃くんを好きだという気持ちがあふれる。
でも…告白はしない。
怖いから。振られて、今みたいな関係に戻れなくなるのがすごく辛いから。
でも、あんな風に優しくされると自分のコトを少しでも考えてくれているのだろうかと自惚れてしまう。
期待してみてもいいのかなぁと。
叶うわけ無いのに。
私のコトを好きだと思ってくれるはずないのに。
