忘れない。





今日は土曜日でお兄ちゃんの誕生日プレゼントを買いにきた

ちょっとお洒落なお店に入って

何がいいかな〜って思って見てたら

後ろから声がした

「ねぇねぇ萌斗君?これ凛花似合う?」

「可愛いよ」

振り向けなかった

誰か分かってたから

そのまま気づかれないままお店から

出ようと思ったのに

「あ!菜緒華ー?何してんのー?」

ばれた...

振り向くと萌斗と目が合った

「お兄ちゃんのプレゼント買いにきたの」

「ふ〜んそうなんだあ〜

じゃあ凛花達はデートだからじゃあね〜」


笑顔で手を振ったけど

正直当てつけとしか思えなかった

萌斗は気まずそうにずっと下を向いてたし

早く帰りたい

忘れて早く買っちゃお

買って帰ろうと駅に向かってると

後ろから

「菜緒華!」

この声知ってる

振り向いたら凛花がいる.....

すると肩を掴まれて

「こっち向けよ....」

後ろを向くと

凛花はいなくて

走ってきたのか息切れした萌斗が立ってた



「....なに?」

「一緒に帰んね?」

「う、うん」

どうして走って誘ってきたんだろ

聞きたいけど聞きづらい

そのまま話す事もなく

ホームで電車を待ってたら

萌斗がいきなり

手を握ってきた

びっくりしたけど、嫌じゃなかった

ただ心臓がこれまでにない程動いてて

この音が萌斗に聞こえそうで

必死に抑えようと頑張ったけど

余計音は大きくなるばかり

萌斗は嫌じゃなかった

自分でも驚いたけど

ドキドキしすぎて手汗かいてないかな?

ってずっと気にしてた

電車がホームにきて

乗ろうとしたら

手を後ろに引かれて


「待って...次のでもいい?」

私はもう少し手を繋いでいたかったから

「うん」

と返事した



電車のドアが閉じて

勇気を出して聞いてみた

「どうして追いかけてきたの?」

萌斗は焦ったように

頭をわしゃわしゃ掻きながら

「わかんね!なんでだろ」

ってくしゃって笑いながら言ってて

それがすごく可愛かった

このまま手を離したくないって思った


多分私もっと萌斗の事好きになった

そう考えると顔が熱くなって

自分でも顔が赤くなっていくのが分かった