そのうち、大きな街の上まで来ました。まだ明かりが煌々と灯っています。 『いっぱい人がいる。もう真夜中なのに…』 首を傾げながら、 『ここにはぼくを必要としてくれる人がいるかもしれない…』 そう思って、かさは街に降りて行きました。