4年生のゆうくんの家には、ぼろぼろの青い小さなかさがありました。


そのかさは、ゆうくんが1年生の時からとてもお気に入りのかさでした。


でも、使っているうちにかさは穴があき、骨も折れてしまいました。


ある日、ゆうくんは新しいかさを買ってもらいました。その日から、古いかさは見向きもされなくなり、やがてかさ立てのほんの隅っこに追いやられてしまいました。




その存在を忘れられたまま…