「ほら。」 拓海は私の手を自分の胸にあてた。 ドックンドックン 拓海の心臓の音。 「わかる?速いだろ。」 「ほんとだ。」 「緊張してんのはお前だけじゃねぇよ。俺だって彼女と2人きりで緊張MAXだよ。」 拓海の顔、真っ赤じゃん。 「拓海かわいいっ」 あ、口が滑った。 「はぁ?かわいいだと?男は可愛いなんて言われて嬉しくねぇよ。」 「だってかわいいもん!」 また顔を赤くする拓海。