「もう、6時だし、さすがに今からどっか行くのは無理だからさ。土曜日とか、大丈夫かなって…」

優しいな…変なとこ律儀で、真面目。

強引だけど、門限とか約束は、ちゃんと守るんだ…。 なんか、可愛い。

「何、笑ってんだよ、ばぁーか」

私ったら、自分でも気づかない内に笑ってた…。
中倉くんといると楽しいなぁ…

「で、土曜日良いの…?」
「う…ん…」

さっきと違って、真剣な眼差しに胸がドキドキする。
ドキドキして、コトバがうまく発せない。

「じゃあさ、土曜日のこと、色々知らせたいから…あのさ、LINEしてる?」
「してるよ。 」
「じゃあさ、ID教えて。」
「うん…
あ、でも…メモ無いや。」

「なら、手に書いて? はいっ」

はいっと、言って中倉君は、手を差し出した。

男子の手に触れるの、久しぶり…
緊張する。

なんか、私の初めて、全て中倉君な気がする。
…なんて。

「書けました…//」
「おっ… ありがとう^ ^」

うっ… 笑顔、爽やか…。
ドキドキさせないでよ…

「じゃっ、連絡待ってて。じゃあ、また明日〜^_^」
「うん、バイバイっ…」

は、初めてだよ。中倉君…
こんなに胸がドキドキしたのは。