君だけ。

少し長かったような、短かかったような、学校までの道のり。

「あのっ、私…宿題取ってきますねっ。」
「あっ、うん。 待ってる…」

たったった…

あー、ヤバイ…//
今でも、熱い自分の顔に驚いた。 夏のせいじゃない、熱さ。
あのまま、学校まで中倉君と一緒に、居たら、心臓壊れちゃうよ。
良かった…

階段の数なんて、考えてる暇など無いまま、二階の自分の教室に、たどり着いた。

長かったな。

「失礼しまーす。 」

誰もいないはず、だと分かってても、いってしまうな。

学校って、そんな、場所。