君だけ。

あー。 絶対、私…目赤いよ〜。
恥ずかしい///

結局、鍵は見つからず、親が帰るまで、待つ事になったみたい。
だけど、良かったなぁ。


「マジ、寒いなぁ…」
「うん… あっ、マフラーあるよっ…」
「いーよ、我慢できるし」
我慢なんてしなくていいよ…。

さっきだって暇つぶしだって言って、
私が、学校行くのについて来てくれてるし。

本当、優しい。 律儀というか。

なんか、全部が可愛いく、思えてきちゃう。

「何笑ってるんですかー?」

あっ、い、いけない! 絶対今、にやけてたし!

ダメだ、ダメだ…

「あっ、そうだ、名前教えてよ?」

あっ、そっか… まだ私たち、名前知らないんだ。

「山田実音、です。 よろしくお願いします…」

「俺は、中倉。 中倉涼介です。 よろしく。」

「はいっ、こちらこそ。」

涼介君かぁ…
後輩に異性の友達できたの初めてだなぁー…^_^

「山田ってさー、何で敬語なのー?」

ん? んん? 今…山田って…

「何で…呼び捨てなの?」

「えっ? だって、俺ら同じ二年じゃん。」

えっ…? うそっ…

マジか〜