「あーもうちょい奥!!」

「ばっか、お前言うのおせーよ!」

「仁がへたくそなんだよ」

「あーー五百円無駄にした!!」


仁が得意だと言いはるユーフォーキャッチャー。
もうこのでっかいプーさんのぬいぐるみを取るのに1000円以上はかけてる。


「これのどこを見たら得意になるのかね」

ぼそっと呟いたはずの言葉は仁に拾われ

「うるさいわ、ボケ」

ぺしっと頭を叩かれた。


「ねー仁ー。ゲーセン暑い〜」

「あー、確かに。そろそろ出るか?」

「何か飲みに行こ」

時刻はもう6時を回っている。
仁とばいばいするまであと少し…