「あーーーーもうっ暑い!!!」

「そりゃーねー夏だからねー」


教室の中がサウナみたいに暑い。

「お前らバスケするからだろ。このクソ暑い日に。しかも昼に。」

「だってしたかったんだもん」


私と澪ミオが下敷きでパタパタ仰いでる時に
涼しい視線を送りながらグサグサ刺さることを言ってくる奴。

仁ジン。


「澪〜私にもジュースちょーだいー。」

「やだ」

「なんとっ!!!裏切り者!」

「だって。
皐月サツキいっぱい飲むもん。」

「ぷぷ。かわいーそー皐月ちゃん」

「うるさいよ!仁」

「ほら、やるよ。俺の」


仁から差し出されたジュースを前に
固まる私。

そして

「い、
いらない!」

同様しまくりながら断った。

「はぁ?変な奴」