「へー、んでプーさん取れなかったんだ、仁のやつ」


朝学校に来て、仁のへたれっぷりを澪に伝える。

「ほんと、あの時の仁見て欲しかった。」

「楽しかった?」

「うん!すごく!!」

「それは良かった。あ、プーさんだ」


教室に直樹と仁と京香の姿が見える。

「おはよ、プーさん」

「は?プーって…。ちょっと皐月さん?」

仁が真顔でこっちを見る

「へっへん」

「かちほこってんじゃーねーよ。バカ皐月。」

「えー、何何。なんの話?」

「聞いてよ、京香。昨日ねー」

「お、俺にも聞かせろ!」

「ばっか、お前ら聞くんじゃねー!!」


そんな4人を見ながら笑う私に

「皐月ちゃん。あの先輩、呼んでるよ?」

「へ?」

クラスメイトの女の子が話しかけてきた。