桜色の似合う恋


胸が苦しくなった。


こんな切ないのに暖かい顔。
こんな顔される人は本当に幸せ者だな。なんて思うよ。



「来てくれたの?」


「そ。小さいときの写真でしかその子を思い出せなかったはずなのに…無意識に話しかけてた女の子がいてさ。名前を聞く前にこの子はあの時の…ってわかったんだ」


「その子は今どこにいるの?」


「すっごく近いんだけどね。忘れてるみたいで…どんだけ近くにいても遠くにいるみたいなんだ」


「すっごく切ないね」


切ない笑顔でこの話をしてくれた君に
また胸が苦しくなったよ。