「おい、春瀬!起きろ」 先生に言われて目をこすりながら起きる陽太は子供みたいでなんだかとても 可愛かった。 「んー…」 「陽太?」 「んー…?」 「先生まだ怒ってるよ?」 ビクッ____ 陽太が私に 「数学の先生はな、怖すぎるから気をつけて」って言ったばかりなのに… 数学であることなんて忘れて寝てたのかな… 「おい、春瀬。この問題解け」 「んー…あ、はい」 そう言って陽太は黒板に向かって 歩いて行った。