まだ私が入学したての頃。
その時の私はクラスやクラスメイトに 馴染めなくて1人でいた。

千沙ももちろん同じクラスだったけど 千沙は新しいクラスメイトと馴染むために他の子達といることが多かった そんなとき背中を押して勇気をくれたのが藤崎センセイだった。

センセイが声をかけてくれて本当に嬉しかったのはいまでもすごく覚えてる。

「白井莉愛ちゃんだよね?
かわいい名前だね。」

と初めはナンパをするかのように声をかけてきた先生を最初はあまり受け入れることができなかった。

“そんな私に優しくしてくれた先生。”

そうなれば誰でも特別に思うだろう。

優しい先生はみんなの中に入って行けないという私の傷ついた心に優しく触れて 馴染み方を教えてくれた。

「先生はねー。最初友達に馴染めなかったからこうしたんだよ。」

とか先生の思い出話のような会話は 聞いていてすごく楽しかった。

担任でもないのに優しく接してくれる先生への特別な思いはいつしか恋心へと変わっていった。

それからしばらくした日。 先生のおかげでクラスメイトとも仲良くなれて浮かれていた分、勉強が疎かになっていた。

今日は先生と2人きりで補習。 緊張しつつも教科書を広げ、先生を待っていた。

______ガラッ!
先生が教室に入って来た。 と同時にビクッと反応するカラダ。

「ははっ。そんなに驚かなくても。」
と先生は余裕の笑顔でクスクス笑っている。それに
「ですよねー。」
なんて言っちゃってる私。
おい私どうしたんだ⁉︎