俺は訳がわからずにいると
「ごめんなさい、ずっとしかめっ面だから」
笑いながら言う。
その笑顔は暖かみがあり、見てるこっちも笑顔にさせた。
「その顔のほうがいいよ!」
紙を拾いおわると、
その子は立ち上がり、
「ほんとにありがとう!」
と言って行ってしまった。
それから俺はまたあの子に会いたくて、
探したら、俺と遠いクラスの子で
名前は間宮結衣。
俺の中学は学力の高さでクラスが分けられる。
俺はDクラスだけど、
結衣はAクラスだった。
それから何度か廊下で話したりもして、
結衣は社長令嬢だと知り、ほかにもいろんな話をした。
