恋の花


爽やかな風が吹き、

二人の髪が揺れる。



…ん?

今なんて…好き?


告白されたことを理解すると、

「え!」
という声が出る。


田辺くんはまたベンチに座ると、


「ずっとさ、ずっと、好きだった。」

田辺くんの顔をみれない私。

「なのに俺、好きなのに、ずっと間宮のこと助けられなかった。いじめられてたのに」

「…返事はいつでもいいから。」


田辺くんは走っていってしまった。

好き…なんて、初めて言われた。

私、どうしたらいいんだろう