恋の花


蘭子は悲しそうな目をする。


あーもーこういうの苦手なんだよな…


もっと相手を傷つけないように断ろうと思ったのに、

はっきり断ってしまった自分に驚く。


「あーあのさ、ほら、まだこっちにきたばっかだしさ、だからーあれだよ…」

あれだよ…から言葉が詰まる。

すると、蘭子が途端に明るくなる
「あ!友達からならいいってことね!」

ん?友達…
俺はそういうつもりで言ったんじゃ…