走るバスのなか、
私たち四人は
和気あいあいとしていた
すると、夢が、
「結衣、ごめんね。」
と私に謝ってきた。
波奈もごめんと手を合わせる
「え!?なに?」
私は訳がわからずにいると、
田辺くんが言った
「この班になったとき、松崎と西澤が、謝りたいって言ってさ、
間宮さ、浅野にいじめられてただろ?」
田辺くんは続ける
「それを、俺たちはわかってたのに浅野に逆らえなくて、ただ見てることしかできなかった
ほんとにごめん」
田辺くんが謝ると、
波奈も夢もまた謝る。
「いいよそんなの。
蘭子に逆らったらどうなるかわかんないもん、しょうがないよ」
それに謝られても、どうしていいかわかんない。
「それに、今こうして私、楽しいから」
素直に正直な気持ちを伝える。
「間宮、おまえ…いいやつだな!んで、わかりやすすぎ」
田辺くん…またわかりやすすぎって……
それからはもう、本当に
打ち解けて、
いつのまにか、バスは目的地に到着した
