恋の花



「お、田辺くんおはよう!」
波奈が田辺くんに声をかける

「よっ、この班で唯一の男子!」
夢は、そう言うと拍手した


「はよ。……ってか、なんの“よっ”だよ」
田辺くんが笑いながら

さりげなく私の隣に座る。


すると、「それでは、時間ですので出発します」

と、運転手さんの声が聞こえて、


バスは動き出した。