恋の花

結衣side



そして、やってきた

お楽しみ旅行の日。



学校に着くと
バスが何台も並んで止まっている。



この旅行は二泊三日。

しかも私服っていう…
バイトで貯めた貯金で

精一杯のお洒落をしてきた。



どのバスに乗るんだっけ?
と栞を見ていると、

「結衣ー!」
呼ばれたほうに振り向くと、

波奈と夢が手を振っていた。

「波奈!夢!おはよう」

「結衣、おはよう!今日、かわいい~」
波奈が私の服装を誉めてくれた。


「お!結衣、めがねやめたの?かわいい!」
夢が私の顔を見て言う。

「そう。コンタクトにしたの!」
気づいてもらえて嬉しい。

コンタクトは高かったけど、
頑張って、買っちゃった…


「あ、このバスじゃない?」

夢がバスへ走っていく


私たちも乗り込んだ