恋の花



田辺くんにつられて
私も笑う


「間宮ってさ、結構可愛い顔してんのな。」


「え?」

「眼鏡…はずした方が似合うと思うけど?」


「じゃあ、またな」
田辺くんはそう言うと

鞄を背中に背負い、帰っていった。



「眼鏡…」

私は呟くと、そっと眼鏡を外してみた。