教室の隅に呼び出されると、
「ねぇ、結衣」
とたんに蘭子の口調が変わる。
「…何?」
私は恐る恐る返事する。
もしかして、
またどこかに閉じ込められるとか……?
「宇都宮くんを私の班によこして。」
え?
いじめられるんじゃないの!?
「え?」
私は蘭子の言ったことにびっくりして
聞き返してしまった
「だから、宇都宮くんを私の班によこしなさいって言ってるの」
後ろの二人も喜んでたし、
勝吾くんを渡したくはない。
それに、私も密かに嬉しかった。
でも、蘭子に逆らったら…
そこで私は恐る恐る蘭子に聞いた
「もし、私が嫌だって言ったら…?」
