名前を言ったあとも、 体を離そうとしない勝吾くんに ますます混乱してしまい、 そっと離れようとしたのに、 勝吾くんを突き飛ばしてしまった… こんなつもりじゃなかったのに…! よろける勝吾くんに駆け寄る 「大丈夫?ごめんなさい…」 私はまた謝る。 「俺も…ごめん。」 顔を真っ赤にしながら謝る勝吾くんが とたんにかわいくみえて、 私は笑いだした。